サッカーワールドカップ(W杯)出場国紹介!【アイスランド】

      2018/09/21

日本では馴染みの薄いアイスランド。どんなイメージを持っているでしょうか?名前にアイスが付くくらいなので、寒いイメージくらいしかない人も少なくないのでは?アイスランドとアイルランドの違いがよく分からないなんて人もいるはずです。

アイスランド代表は、1958年のスウェーデン大会の予選に初出場以来、2018ロシアワールドカップで国民悲願ともいえるワールドカップ本戦初出場を果たしました。

そんなアイスランド代表について、知っておくと2018ロシアワールドカップが2倍、3倍楽しくなるようまとめてみました。

アイスランドってどんな国?

冒頭でも書きましたが、あまり日本では馴染みのない国、アイスランド。いったいどんな国なのでしょうか?

位置としては、イギリスより北、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドのバルト三国より西にある島国です。すぐ横が北極というだけあって、夏(6~9月)でも平均気温は10度ほど、冬になると氷点下になる、想像通りの寒い国です。緯度としては北海道より上なので、そりゃ寒くなりますよね。

面積は、103,000k㎡と日本で例えると四国の半分ほどの大きさという小さな国です。そのため、人口も少なく、わずか32万人ほどしかいません。32万人と言えば、愛知県の春日井市や福岡県の久留米市、岩手県の盛岡市とほぼ同じくらい。つまり、春日井市選抜、久留米市選抜、盛岡市選抜が世界大会に出場するようなものですから、そう考えると、どれだけワールドカップ出場が偉業なのか分かりますね。

主都は、レイキャヴィークで、国民のほとんどがキリスト教(プロテスタント)となります。

アイスランドと言えば、やはりオーロラが有名で、他にも火山や氷河の洞窟など自然が溢れている国です。

アイスランド代表とは?

わずか人口30万人と2018ワールドカップ本戦出場国で最小国であるアイスランド。強豪揃いのヨーロッパ予選を勝ち抜いた強さはどこからくるのでしょうか?

転機となったのは2016年。2013年から2人監督の1人でチームを率いているヘイミル・ハルグリームソン氏が単独監督となり、よりチーム力がアップ。2013年からもう5年にわたりチームを率いていて、選手一人ひとりを理解している監督だけに、チームの結束力は強いです。

また、ほとんどの自国選手が、自国リーグではなく、隣国のスウェーデンやノルウェーなどにわたり、武者修行をしてまもれたことで、連戦が続くタフなワールドカップ予選も粘り強い守備で勝ち抜いてきました。

激戦のヨーロッパ予選を勝ち抜いたこともあり、現在のFIFAランキングは20位。あのオランダ代表(21位)や、ウルグアイ代表(22位)、アメリカ代表(25位)など、かつてランキング10位以内常連だった強豪国を上回っているのです。

予選通過でアイスランドはお祭り状態!本戦で勝ったらどうなるか?

2016年の欧州選手権で、完全ノーマークの超伏兵ながら、まさかのベスト8に輝き、世界中のサッカーファンを驚愕させました。その勢いのまま、ワールドカップ予選に臨み、7勝1分け2敗という好成績を収め、悲願の本戦を果たしました。

一部のファンの中では、ワールドカップより勝ち抜くことが難しいと言われている欧州選手権で結果を残しているだけに、ワールドカップでも同様、それ以上の成績を残す可能性は十分にあります。

アイスランドを後押しするように、詳しくは後述しますが、アイスランド代表が入ったグループDは、実力が拮抗している最も予想が難しいとされている組。いわばどこが勝っても、どこが負けても不思議ではないと言えるのです。

悲願とも言えるワールドカップ本戦出場を果たしたアイスランド代表。決まった日は、国民全体が歓喜に酔いしれ、街じゅうがお祭り騒ぎになりました。ワールドカップ本戦でも結果を残すような事があったら、どこまで騒ぎになるのか想像しただけでも大変なことになりそうです。

アイスランド代表と対戦する国は?試合日は?

アイスランド代表が入ったグループは、グループD

グループDには、他にクロアチア、ナイジェリア、アルゼンチンの計4チームとなっています。

アルゼンチン代表が世界で活躍する猛者が多数おり、アイスランド20位、アルゼンチン4位、クロアチア15位、ナイジェリア51位とFIFAランキングでも突出しており、グループリーグは圧倒的強さで勝ち抜く可能性が高いと言えます。

やはりキーとなるのは2位通過チームがどこになるかでしょう。ナイジェリアがランキングとしては51位と引き離されている印象ですが、これは試合数が少なく、相手チームのランキングも引いたため、ポイントが稼げないアフリカだからという事情があるのです。

もともとスーパーイーグルスと名前が付けられるように、強じんなフィジカルと驚異的な身体能力はもちろん健在で、順位以上の強さは間違いなくあると言えます。

そのため、2位争いはアルゼンチン相手にできれば引き分けでもちこんで、他は確実に勝つという戦略が成功できるチームに微笑むのではないでしょうか?

6月16日16:00(16日22:00) アイスランド代表 vs アルゼンチン代表(モスクワ/スパルタクスタジアム)

6月22日18:00(23日0:00)アイスランド代表 vs ナイジェリア代表(ヴォルゴグラード/ヴォルゴグラードアリーナ)

6月26日21:00(27日3:00) アイスランド代表 vs クロアチア代表(ロストフ・ナ・ドヌ/ロストフアリーナ)

※()は日本時間

アイスランド代表、キープレイヤーはこの3人!

アイスランド代表が躍進するのは、やはりキープレイヤーの活躍は必要不可欠です。押さえておきたいアイスランド代表キープレーヤーは以下の3人です。

①アーロン・グンナルソン(カーディフ・シティFC /ウェールズ)

長きにわたりアイスランド代表を支え、バルセロナやチェルシーなど世界的ビッククラブを渡り歩いたアイスランドの英雄であるグジョンエンの後継者とも目されている点取り屋です。

欧州選手権でも確実に勝負所で得点を決めており、勝負強さがあり、大舞台であるワールドカップ本戦でブレイクするポテンシャルは十分にあります。

➁ギルフィ・シグルズソン(エヴァートン/イングランド)

イングランドプレミアリーグの名門であるエヴァートンに所属するミッドフィルダーです。労を惜しまない運動力でチームに貢献し続け、守備も強いので、相手が強ければ強いほど活躍するタイプ。そのため初戦であるアルゼンチン代表での活躍には特に注目したいです。

③ラーシュ・ラーゲルベック(監督)

監督自ら、スター選手はいなくチームワークで勝ち進んでいることを公言しており、長きにわたりチームを指揮していて、チームの長所も短所も知り尽くしている監督の出来が大きく勝敗を左右すると言えるでしょう。2014ブラジルワールドカップ時に、ザッケローニ日本代表監督も、経歴豊かながら、ワールドカップ本戦での指揮は初で、独特の重圧で少々混乱していたなんて言われるように、監督がどこまで平常心で指揮できるかは大きなポイントとなることでしょう。

まとめ

わずか人口30万人のアイスランドがワールドカップを勝ち進むことが起きたら、日本を含めて世界中で空前のアイスランドブームがやってくることでしょう。開催地ロシアからも近く、寒さ対策などは問題なく、長年同じ監督でチームのことは知り尽くしているだけに、チーム力、結束力は抜群!ワールドカップを盛り上げる意味でも、アイスランドの躍進を期待せずにはいられないです。

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