サッカーワールドカップ(W杯)出場国紹介!【ペルー】

      2018/09/21

世界屈指のサッカー大国であるブラジルやアルゼンチンと同じ南米大陸にあることもあり、やや地味な印象もあるペルー代表。しかし、強豪ひしめく南米予選でも粘り強い戦いを繰り返し、久しぶりの本戦出場を果たし、今大会のダークホース的存在となっています。

2018ロシアワールドカップにペルー旋風は吹き荒れるのか!?読めば2倍、いや10倍ペルー代表の試合が楽しめるようにまとめてみました。

ペルーってどんな国?

同じ日本から見て裏側とも言われている南米大陸の中でも、やはりブラジルやアルゼンチンなどと比べると馴染み薄い人も多いのではないでしょうか?日本では、日系人であるフジモリ氏がかつてペルー大統領に就任していたことを覚えている人も少なくないと思います。

ペルーは、北にコロンビア、北西にエクアドル、東にブラジル、南東にボリビア、南にチリと国境を接している南米大陸西側の国で、紀元前から多くの古代文明が栄えていた歴史的に見ても古代文明が色濃く残るところで、なかでも15世紀頃まで栄えたインカ文明は有名ですね。またマチュピチュは世界でも指折りの観光名所として日本でもお馴染みです。

自然豊かな土地で、最近では日本でもスーパーフードとして注目されているマカやカムカムの産地でもあります。

面積は、1,285,220k㎡と日本の約4倍近い土地があります。隣国であるブラジルやアルゼンチンが大きな国なので、そこまで大きくは感じませんでしたが、日本と比べるとその大きさに気づかされますね。

人口は、33,109,000人で日本の1/4です。面積は日本の4倍で、人口は1/4とは、いかに日本の人口密度が高いことが分かります。首都はリマになります。

自国のサッカーリーグは、プリメーラ・ディビシオン。かつてのJリーグと同じ世界的に見ても珍しい2ステージ制を導入しており、かつては現柏レイソルの澤昌克がペルーリーグ最優秀外国人選手賞に輝いたこともあるほど活躍しました。なお、澤昌克にペルー代表へのオファーもあったほどで、一歩ちがっていたら2018ロシアワールドカップにペルー代表として出場していたかもしれません。

強豪チームは、ウニベルシタリオ・デポルテスやスポルティング・クリスタルなどでペルーリーグ所属選手からも代表選手を輩出しています。

ペルー代表とは?

ご存知通り、ブラジル、アルゼンチンと言う2大巨頭以外にも、第1回ワールドカップの会場であるウルグアイ、ハメス・ロドリゲスを生んだ日本代表も散々苦しめられているコロンビア代表など猛者揃いの南米大陸だけに、ワールドカップ本戦への出場はなかなかなり遂げられませんでした。

2018ロシアワールドカップ本戦に出場を果たす前、かかること36年、1982スペインワールドカップ出場(グループリーグ敗退)以来、ワールドカップ8大会予選敗退を続けていただけに、今回の出場は国民の歓喜となっており、期待も高まるばかりです。

ワールドカップでの最高位は、1970メキシコワールドカップのベスト8。この記録を抜くことができるか、今回は詳しくは後述しますが、くじ運にも恵まれている、かなりチャンスがあるのではないでしょうか?

現在のFIFAランキングは11位。同組のポット1であるフランス代表もFIFAランキング9位なだけに、ランキング的にもかなりの接戦、どこが1位通過してもおかしくない好ゲームの連続が期待されます。

ペルー代表のサッカーは、ブラジルやアルゼンチン同様の南米特有とも言える、時には強引でも一人で打開できるような力強さと、良い意味でも悪い意味でもクレバーなずる賢いプレイが特徴と言えます。

上位進出のために、なんとしてでも1位通過を狙う

グループAからHまで全8グループ32チーム、2018ロシアワールドカップ本戦に出場していますが、そのなかでもペルー代表が入っているグループCは実力が拮抗している激戦が最も予想されるグループです。

言い換えれば、最大の激戦区とも言え、どのチームもグループリーグを勝ち抜く可能性は十分にあります。できることなら1位通過で決勝トーナメントに行きたいところ。と言うのも、順当に進めば決勝トーナメント1回戦は、アルゼンチン代表と当たる可能性が高いからです。

特にペルー代表にとって、予選でも戦っている勝手知ったチーム。2018ロシアワールドカップ南米予選では、まだ本調子ではなく苦戦が続いていたアルゼンチン代表相手に、アウェイで引き分け、ペルーのホームでアルゼンチンの勝利と、予選落ちすら噂されていたアルゼンチンを復調させるきっかけにもなり、相性は正直最悪。できれば当たりたくない相手なのです。

ペルー代表と対戦する国は?試合日は?

1試合も油断のできない熾烈な戦いが予想されるグループC。ペルー代表の日程は以下の通りです。

6月16日19:00(17日1:00) ペルー代表 vs デンマーク代表(サランスク/モルドヴィアアリーナ)

6月21日20:00(22日0:00)ペルー代表 vs フランス代表(エカテリンブルク/エカテリンブルクアリーナ)

6月26日17:00(26日23:00)ペルー代表 vs オーストラリア代表(ソチ/フィシュトスタジアム)

※()は日本時間

ペルー代表にとって、前述通り1位突破を目指すためには1試合も譲れないため、どの試合も注目ですが、やはり初戦であるデンマーク戦は要注意。南米スタイルとヨーロッパスタイルでサッカースタイルが異なっているだけでなく、過去の例を見ても初戦は番狂わせが多く、どちらかが思いもよらない大量得点、大量失点という劇的な勝負になる可能性もありえます。

実力が拮抗しているだけに、最後は得失点差の勝負になる可能性も。どのチームもですが、余計な失点(ミス)をしない、取れる点はしっかり取る決定力が勝負を決するでしょう。

ペルー代表、キープレイヤーはこの3人!

過去の大会を見ても、優勝ないし躍進をしたチームには必ずといってよいほどワンダーボーイと呼ばれるようなスター、キープレイヤーが生まれてきています。ペルー代表が躍進するために必要不可欠なキープレイヤーはいったい誰になるのでしょうか?

①ジェフェルソン・ファルファン(ロコモティフ・モスクワ)

フォワードと攻撃的MFができるポリバレントな選手。やはり何が起きるか分からないワールドカップのような短期決戦ではポリバレント(多様性)は鍵を握り、どのように起用されるかはポイントの一つ。開催地であるロシアのクラブチームに所属しており、環境への適応しやすいのもチームに多大な影響を与えるでしょう。

➁クリスティアン・クエバ(サンパウロ)

ブラジルの名門サンパウロに所属する攻撃的選手。南米の選手らしい独特のリズムも持っており、決定力の高いシュートを武器としています。キリンカップで来日経験もあり、日本でもお馴染みの選手です。

③パオロ・ゲレーロ(フラミンゴ)

ペルー代表の精神的支柱となるキャプテン、南米予選終了後、コカイン摂取が発覚し出場停止に。ワールドカップ出場は絶望視されましたが、減免処置され出場が可能になりました。プレーはもちろんキャプテンがいるいないでは、チームの鼓舞にも変わってくるだけに存在は大きいです。

まとめ

ペルー代表についてまとめてみました。いかがでしたでしょうか?

最後には得失点差がものを言う可能性があり、ちょっとした些細なミスが大きく試合を左右することも多そうな気がします。
選手はもちろんテレビ観戦をしている自分たちも気が抜けないですね。

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