サッカーワールドカップ(W杯)出場国紹介!【パナマ】

      2018/09/21

毎大会ごと、サッカーファンが驚くような番狂わせは得てして起こるものですが、2018ロシアワールドカップ大陸間予選での最大の番狂わせと言えば、このパナマ代表のワールドカップ本戦出場ではないでしょうか?

詳しくは後述しますが、わずか約400万人の人口しかいないパナマが本戦に進み、超大国で人口3億人強のアメリカ合衆国が予選敗退なのですから。これだからサッカーは面白い!なんて思う人も多いですよね!

果たしてパナマ代表の躍進はあり得るのでしょうか?ここではパナマ代表のサッカーについてまとめてみました。

パナマってどんな国?

パナマというとどんなイメージを持っているのでしょうか?航海の重要通過点である「パナマ運河」や、脱税対策で使われていて世界に衝撃が走った「パナマ文書」などで「パナマ」という言葉を耳にしている場合は多いですが、そこまでどんな国かは知らない人が多いように思えます。

パナマは、ちょうど北アメリカ大陸と南アメリカ大陸の境に位置する共和制国家で、北西はコスタリカに、南東にコロンビアが隣国です。ちなみにサッカー的(加盟している大陸)はアメリカ、メキシコなどと同じ北中米となります。

面積は、75,416k㎡で、日本で例えると北海道より一回り小さいイメージです。個人的にはもっと小さな小国だと思っていたので、意外と大きいと感じました。東北地方全体より大きいですからね。すぐ横がカリブ海ということもあり、美しい海が素晴らしく、アメリカなどからリゾートバカンスとして訪れる人も多い観光立国の側面もあります。

人口は、4,037,043人でほぼ北海道よりやや少ないくらいです。そういうことは、パナマ代表は北海道選抜がワールドカップ本戦に出場したようなもので、そう考えるとより快挙であることが分かります。

パナマといえば、やはりコーヒーの生産地としても有名です。ブラジルやコロンビアなどの南米諸国に比べると、総面積も限られているので生産量ほどそこまで高くはないですが、パナマコーヒーは良質で美味しいコーヒーと、好きなコーヒーマニアも多いです。

パナマ代表とは?

冒頭でも述べたように、今回最大の番狂わせとも言えるパナマ代表のワールドカップ本戦出場。歓喜のワールドカップ初出場となります。日本代表も初めてワールドカップ本戦出場を果たしたジョホールバルの歓喜の際は、日本中で大フィーバーとなりましたが、約40年の悲願ともいえるからです。

パナマ代表が初めてワールドカップへの挑戦を切ったのは、1978アルゼンチンワールドカップのこと。それから数えること、10大会連続、大陸間予選でアメリカやメキシコの高い壁を破れず敗戦し、ワールドカップ本戦への出場を逃しています。

前述通り、わずか400万人しかいないパナマですから、2018ロシアワールドカップ本戦への出場は奇跡とも言えるのです。しかし、日本代表でいうアジアカップのような大陸間大会であるCONCACAFゴールドカップでは、2015年3位、2017年ベスト8と着実に力はつけてきており、今回の2018ロシアワールドカップ本戦出場はもはや当然の結果と見る向きもあります。

パナマといえば、北中米の国だけに、どちらかというとサッカーより野球が盛んなイメージですが、日本同様サッカーの人気も高まってきており、それに伴い実力もつけ始めています。

パナマ代表の現在のFIFAランキングは53位。日本代表の55位とほぼ同じで、実力上でも大差ないとされています。

悲願のワールドカップ1勝なるか?ポイントは堅守速攻

ワールドカップで1勝することは並大抵のことではないことは、日本代表が初出場した1998フランスワールドカップを体験している日本国民ならよく分かることでしょう。あの時は、ようやく3戦目で中山雅史のゴールを決められただけでも御の字くらいでした。

今回初出場となるパナマ代表。志が低いと思うかもしれませんが、今回の目標は1勝というだけでも決して低いものではないでしょう。詳しくは後述しますが、パナマ代表が入ったグループGは、クセモノ揃い。1試合とも楽は試合はありません。

しかし、パナマ代表が絶対に勝てないとも限りません。パナマ代表のサッカースタイルは、しっかり守って、カウンター攻撃でわずかなチャンスを逃さない堅守速攻スタイル。日本代表が決勝トーナメントまでいけた2010南アフリカワールドカップで岡田JAPANも堅守速攻スタイルだったように、強豪相手でも気持ちを切らさず守り切れば、絶対にどんなチームでも1試合で少なくとも2~3回はチャンスが訪れるものです。

ポイントとなってくるのは、格下のチームでも得点チャンスとなるフリーキックやコーナーキックのプレスキック時。相手チームとしては不要なファウルなどは命取りになる可能性があります。

パナマ代表と対戦する国は?試合日は?

苦しい戦いが予想されるパナマ代表。パナマ代表が属しているのはグループG。同組には、ベルギー代表、イングランド代表、チュニジア代表が入っています。対戦カード順は以下の通りです。

6月18日18:00(19日0:00)パナマ代表 vs ベルギー代表(ソチ/フィシュトスタジアム)

6月24日15:00(24日21:00)パナマ代表 vs イングランド代表(ニジニ・ノヴゴロド/ニジニ・ノヴゴロドスタジアム)

6月28日21:00(29日3:00)パナマ代表 vs チュニジア代表(サランスク/モルドヴィアアリーナ)

※()は日本時間

パナマ代表の初戦はFIFAランキング5位で優勝候補のベルギー代表。下馬評でもベルギー代表の圧勝であり、会場の空気もその雰囲気に包まれていることでしょう。しかし、この初戦で引き分けもしくは善戦すれば会場の空気は一変します。そして2戦目からパナマサポーターが増え、ホーム状態となるでしょう。

ホームでの勝敗は高いことは言うまでもなく、パナマ代表の初戦の出来次第で、会場を味方につけることができ、大きなアドバンテージになるかもしれません。

パナマ代表、キープレイヤーはこの3人!

過去の大会を見ても、優勝ないし躍進をしたチームには必ずといってよいほどワンダーボーイと呼ばれるようなスター、キープレイヤーが生まれてきています。パナマ代表が躍進するために必要不可欠なキープレイヤーはいったい誰になるのでしょうか?ワンダーボーイの登場が、一気に下馬評を覆す、今大会最も会場を沸かせたチームになるかもしれません。

①フェリペ・バロイ/ムニシパル

引用:http://football-z.com/archives/909

かつてはブラジルやメキシコの名門クラブでプレーしていた経験もある37歳の大ベテランDFです。強じんなフィジカルを武器に、当たり負けせず相手の攻撃をしっかり摘んでいきます。経験がものを言うポジショニングの良さもメリット。

②ロマン・トーレス/シアトル・サウンダーズ

引用:https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/10/13/gazo/20171012s00002009389000p.html

アメリカのメジャーリーグサッカー シアトル・サウンダーズに所属するDFです。恵まれた体格で、対人守備には絶対的自信があります。強豪ぞろいの対戦チームばかりで、守備の時間が長くなると思われ、フェリペ・バロイとともにどこまで耐えきれるかは大きなポイントとなります。

③ガブリエル・トーレス/CDウアチパト

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%82%B9

マンチェスター・ユナイテッドやバレンシアのようなビッククラブでの練習参加経験もある若き頃から才能が期待されている29歳のFWです。ゴール嗅覚が良く、得点能力が高いので、わずかなカウンター攻撃でもしっかりモノにする決定力がパナマ代表の勝利には不可欠です。

まとめ

パナマ代表についてまとめてみました。いかがでしたでしょうか?

第3者的目線で見ると、下馬評では低いパナマ代表が善戦すると確実に盛り上がりますからね!2018ロシアワールドカップを盛り上げるためにもパナマ代表には頑張ってもらいたいですね!

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