ソン・フンミン【サッカーW杯2018 韓国代表の注目選手】

      2018/09/21

サッカー日本代表にとって永遠のライバルとされる韓国代表。直接対決では、特に韓国はいつも以上の実力が発揮され、絶対負けたくない気合がみなぎっていますよね。

やはり直接対決でなくとも、ワールドカップで相手より少しでも上にいきたいもの。韓国代表は、日本代表とともに下馬評ではあまり高い評価ではないものの、1人のプレイヤーはかなり期待されていると言えます。

ヨーロッパでも、現在、アジア人で最も活躍していると言えるソン・フンミンです。韓国代表が1勝できるか、決勝トーナメントに進出できるかの鍵を握る男、ソン・フンミンについて詳しく掘り下げていきましょう。

引用:https://www.footballchannel.jp/2016/06/27/post160628/

氏名:ソン・フンミン(손흥민)(孫 興慜)(Son Heung Min)

年齢:1992年7月8日(25歳)

所属チーム遍歴:ハングルガーSV(ドイツ)-レバークーゼン(ドイツ)-トッテナム(イングランド)※現在

身長・体重:183cm・77kg

出身地:韓国・江原道春川市

現年俸:約6億6,000万円

韓国の場合、日本と同様、幼少期は、小学校、中学校という学校単位でサッカーを始める選手が多いものの、ソン・フンミンは元韓国代表のサッカー選手だった父親のもと、父親とマンツーマンで直接指導を受け、サッカーセンスを磨いていきました。転機となったのは、17歳の頃、韓国の育成プログラムの一環で、ドイツ・ブンデスリーガのハンブルガーSVのユースチームに所属、そこで、中心選手へと成長し、ハンブルガーSVと正式契約を結びます。

2010年には、ハンブルガーSVに入団後、足の骨折などもあり出遅れますが、10月にはトップチームデビュー。いきなり初出場で、初ゴールを記録し、世界にセンセーショナルを与えます。2012-2013シーズンには、スタメンに定着し、リーグ戦33試合出場で12得点を取り、その後、レバークーゼンに移籍後もコンスタントに得点を取り、3シーズン連続で二けたゴールを記録するなど、アジアを代表するストライカーとして注目されます。

2014-2015シーズン終わりには、これまでの中田英寿が持っていたアジア人の移籍金最高額を抜く3,000万ユーロ(約41億円)でイングランドのトットナムに移籍を果たします。トットナムでは当初は選手層の厚さと、なかなか外国人が活躍しづらいイングランドの環境に苦しみ、出場機会が少なく、ベンチを温める日々が続きますが、カップ戦などでしっかり結果を残し、徐々にリーグ戦でも出場を果たし、プレミアリーグ月間最優秀選手の複数回受賞するなどゴールを量産し始めます。

韓国代表としても、FIFA U-17ワールドカップではチームトップの3ゴールを記録し、韓国代表のベスト8に貢献するなど若い頃から代表を背負う人間となっており、2017年には、AFCアジア年間国際最優秀選手に選出されるなどアジア人を代表するトッププレイヤーとなっています。

ソン・フンミンのポイント①:味方にスペースを作るダイアゴナルラン

何もサッカーはボールを持っている時が勝負ではありません。ソン・フンミンの上手いところは、ポジションの左サイドから中央や右サイドに斜めに走ることで、相手DFを引き付け、味方にスペースを作るダイアゴナルランが凄く、味方の選手にとって、シュートを打ちやすい環境を作ってくれます。

なかなかテレビなどで見ていると、見えない部分ですが、シュートコースができているのは、このダイアゴナルランによるものが大きいです。

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ソン・フンミンのポイント➁:個の力でも打開ができるドリブル

アジアの選手は、周囲の選手とのパス回しで切り開いていくタイプの選手が多い中、ソン・フンミンは、個の力でも打開する勝負できるドリブルも魅力的です。スピードもあり足元技術も優れているので、精度の高いドリブルで相手を崩し、そのまま自分でシュートまで持ち込むことができます。

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ソン・フンミンのポイント③:右でも左でも蹴れる積極性の高いシュート力

前述通り、ブンデスリーガでも3シーズン連続で二けたゴールを記録するなど、決定力は実証済み。右足からでも左足からでもシュートを撃てるので、あらゆる場面でもシュートチャンスを作れ、また積極性が高いので、思い切りの良いシュートが武器になります。

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ソン・フンミン以外の韓国代表注目選手

冒頭でも述べたように、下馬評では期待薄となっている韓国代表ですが、サッカーが何が起こるか分かりません。ソン・フンミン以外には、韓国代表にはどんな注目選手がいるでしょうか?

①キ・ソンヨン(スウォンジー/イングランド)

引用:https://www.footballchannel.jp/2015/01/31/post69392/

韓国代表キャプテンで、以前、猿真似パフォーマンス騒動を起こした日本にとっては大敵。フリーキック技術もあり、パスセンスに優れています。

➁イ・スンウ(ヴェローナ/イタリア)

引用:https://www.soccer-king.jp/news/world/ita/20170901/636644.html

若干20歳で、今回初招集された期待のシンデレラボーイ候補。攻撃的なポジションならどこでもこなせるポリバレント性を有しています。

③キム・スンギュ(ヴィッセル神戸/日本)

引用:https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20171124/673042.html

Jリーグヴィッセル神戸でもゴールマウスを守るゴールキーパー。最近、不調とも言われていますが、韓国一の経験があり、判断能力に優れています。

韓国代表の日程

強豪国揃いのグループFに属した韓国代表。まさに死の組に入ってしまった韓国代表はどのような戦いを繰り広げるのでしょうか?日程をみていきましょう。

()は日本時間、/はテレビ中継予定

6月18日15:00(18日21:00)韓国代表vsスウェーデン代表(ニジニ・ノヴゴロド/ニジニ・ノヴゴロドスタジアム)/NHK

6月23日18:00(24日0:00)韓国代表vsメキシコ代表(ロストフ・ナ・ドヌ/ロストフアリーナ)/テレビ朝日、NHKBS

6月27日17:00(27日23:00)韓国代表vsドイツ代表(カザン/カザンアリーナ〉/NHK

どの国も韓国代表にとっては格上で苦しい戦いが予想されます。ポイントとしては、やはり優勝候補ドイツ代表は抜きに出た存在なので、1戦目、2戦目で勝ち点を3以上取って、3戦目、すでに決勝トーナメントに進出を決めているドイツ代表がメンバーを落としてきたところの隙を狙いたい。

韓国代表優勝まで道のり

日本代表も人の事を言えませんが、決勝トーナメント進出が確率論では低いとされている韓国代表。しかし、若い選手も多く、一度のりだすと止まらなそうなので、グループリーグの結果次第では面白いことになる可能性も秘めていると思います。

※グループF1位通過の場合

7月3日17:00(3日23:00)グループF1位vsグループE2位(サンクト・ペテルスブルク/サンクトペテルブルクスタジアム)/テレビ朝日、NHKBS

※グループF2位通過の場合

7月2日18:00(2日23:00)グループF2位vsグループE1位(ロストフ・ナ・ドヌ/ロストフアリーナ)/NHK

※グループF2位通過の場合

準々決勝(予定)7月6日21:00(7日3:00)(カザン/カザンアリーナ)/TBS、NHKBS

準決勝(予定)7月10日21:00(11日3:00)(サンクト・ペテルスブルク/サンクトペテルブルクスタジアム)/NHK

決勝7月15日18:00(16日0:00)(モスクワ/ルジニキスタジアム)/NHK

まとめ

韓国代表のキーマン、ソン・フンミンについてお届けしました。いかがでしたでしょうか。

先日のテストマッチで、本戦で日本代表と対戦するポーランド代表と対戦(2-3で韓国敗退)。その際に、ソン・フンミンは、「日本と韓国は同程度の強さ」と述べており、やはり日本にとっては韓国に、韓国にとっては日本には負けたくないでしょうね。

日本にとってはソン・フンミンの躍進は複雑な気持ちもありますが、アジアの国の活躍はやはり期待したいですね。

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