ラダメル・ファルカオ【サッカーW杯2018 コロンビア代表の注目選手】

      2018/09/21

続々と、各国ワールドカップ本戦メンバーが決定していき、いよいよ始まる直前となりました。日本代表が属するグループHの1位通過大本命といえば、ハメス・ロドリゲス率いるコロンビア代表。

このコロンビア代表、もちろんながらハメス・ロドリゲスにばかり気を取られていると、大量失点につながってしまうのでしょう。そう、コロンビア代表にはファルカオもいることを忘れてはなりません。

生粋のストライカーであるコロンビア代表のファルカオとは、どんな選手なのでしょうか?詳しくみていきましょう。

氏名:ラダメル・ファルカオ・ガルシア・サラテ (Radamel Falcao García Zárate)

年齢:1986年2月10日(32歳)

所属チーム遍歴:ランセロス・ボヤカ(コロンビア)-リヴァープレート(アルゼンチン)-ポルト(ポルトガル)-アトレチコ・マドリード(スペイン)-モナコ(フランス)マンチェスターユナイテッド(イングランド※ローン)-チェルシー(イングランド※ローン)-モナコ(フランス)※現在

身長・体重:178cm・72kg

出身地:コロンビア・サンタ・マルタ

現年俸:約29億7,000万円

学生時代は、よくいる他のコロンビアの若者と同様、地元でサッカーを楽しんで、ジャーナリズムを志す若者でした。転機となったのは、ブエノスアイレスにあるパレルモ大学時代、急遽スタメン出場となったファルカオは、いきなりの2ゴールの活躍。本番に強い勝負強さを見せつけ、チーム内で目立つ存在になっていきます。

多くのスーパースター候補である南米の若者が、それこそ10代の頃からヨーロッパリーグにチャレンジするのが多くなっている中、ファルカオがヨーロッパに移籍したのは、ファルカオ23歳の頃、ポルトガルのポルトに移籍を果たしたことから始まります。

ポルト、そしてスペインのアトレチコ・マドリードとわたり、ともに1試合1ゴールペースでゴールを量産、長髪をなびかせ、疾走するファルカオは世界的知名度を上げていきました。2013年には、年俸を2倍にする条件で、リーグアン(フランス)のモナコに移籍を果たしますが、金銭問題なども加わり、約2年間のスランプ。

スランプの頃に、同じコロンビア代表には、ハメス・ロドリゲスという新星が誕生し、ファルカオのネームバリューは下降していってしまいます。左膝前十字靭帯断裂という大けがもあり、年齢も30歳に到達したことから、キャリアも終わりかと多くの人が思ったほどでした。

その後、レンタル先のマンチェスター・ユナイテッド、チェルシーでも、目立った結果は残せず、もう終わりかと思いきや、復帰したモナコでは完全復活。再び輝きを取り戻しつつあり、キレが戻ったファルカオは。コロンビア代表としても不動のエースストライカーとして君臨しています。

ラダメル・ファルカオのポイント①:驚異的なゴール嗅覚

ファルカオと言えば、生粋のストライカーと言われるだけあって、生まれ持ったサッカーセンスの賜物である驚異的なゴール嗅覚は圧巻です。何故、このポジションにいられるのだ!と驚きたくなるほど絶妙な位置取りが上手く、最適なスペースを常に探している姿勢は、おのずとゴールを量産していくものと、これまでの結果が証明しています。

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ラダメル・ファルカオのポイント➁:シュートの多彩さ

右足からでも左足からでも強烈なシュートが放てるので、常識的には無理だと思うようなど角度からでも、常にゴールハントをし続けます。シュートの種類も、時にはループシュートやミドルシュート、更にはポストプレイを始めとするヘディングの強さなど、まさにフォワードの鑑のようなプレースタイルを持ち合わしています。

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ラダメル・ファルカオのポイント③:得点を取ってくれる雰囲気

こればっかりは言葉では言い表しづらいですが、日本代表で例えたら、全盛期のカズこと三浦知良は、なんとなく得点を取ってくれる雰囲気、オーラみたいなものがあったと思います。ファルカオにはその得点を取ってくれるオーラが凄いので、彼のマークを強固にすると、他のテクニックがあり、スピードもあるコロンビア代表の選手がチャンスとなってしまうわけです。

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ラダメル・ファルカオは得点王候補!?

引用:http://サッカー選手wiki.xyz/falcao

前大会、2014ブラジルワールドカップでは、コロンビア代表の同僚、ハメス・ロドリゲスが6得点で得点王となりました(※ドイツ代表シュールレと同1位)。

この時は、そこまでハメス・ロドリゲスの知名度は高くなく、ファルカオのほうが上だったのもあり、まだハメスへのマークがタイトではなかったでしょうが、今大会では、世界トップ級選手に成長したハメス・ロドリゲスにはかなり厳しいマークが続くでしょう。

そうなると、ファルカオにかかる負担は減り、ゴールチャンスは多大に訪れるでしょう。果たして、ファルカオは得点王になれるのでしょうか?

やはり、ポイントはグループリーグ。セネガル代表そして日本代表と、正直あまり守備力が高くないチームとの対戦で、どこまで点が取れるか、その意味では、同組のポーランド代表、レヴァンドフスキがワールドカップ最大のライバルとなるのではないでしょうか?

コロンビア代表の日程

4年前と同様また日本代表と同組のグループHに入ったコロンビア代表。グループリーグの日程は以下の通りです。

()は日本時間、/はテレビ中継予定

6月19日15:00(19日21:00)コロンビア代表vs日本代表(サランスク/モルドヴィアアリーナ)/NHK

6月24日21:00(25日3:00)コロンビア代表vsポーランド代表(カザン/カザンアリーナ)/TBS、NHKBS

6月28日17:00(28日23:00)コロンビア代表vsセネガル代表(サマーラ/サマーラアリーナ〉/NHKBS

日本国民には耳の痛い話ですが、注目は初戦の日本代表戦でいかに大量得点で勝利を収め、勢いにのれるかがコロンビア代表にとっては大事でしょう。上述したとおり、乗られると止められないハメス・ロドリゲスを筆頭に南米らしい調子に乗ると止まらないチーム。無双状態となる可能性が高くなります。

また、ファルカオ&ハメス・ロドリゲスvsレヴァンドフスキの世界的点取り屋対決であるポーランド代表戦も楽しみですね。

コロンビア代表優勝まで道のり

下馬評ではグループリーグ1位通過が有力視されているコロンビア代表。そのまま勢いにのって優勝なんてことがあり得るのでしょうか?優勝までの道のりをみてみましょう。

日程は以下の通りです。

※グループH1位通過の場合

7月3日21:00(4日3:00)グループH1位vsグループG2位(モスクワ/スパルタクスタジアム)/NHK

※グループH2位通過の場合

7月2日21:00(3日3:00)グループH2位vsグループG1位(ロストフ・ナ・ドヌ/ロストフアリーナ)/NHK

※グループH1位通過の場合

準々決勝(予定)7月7日18:00(7日23:00)(サマーラ/サマーラアリーナ)/NHK

準決勝(予定)7月11日21:00(12日3:00)(モスクワ/ルジニキスタジアム)/テレビ朝日、NHKBS

決勝7月15日18:00(16日0:00)(モスクワ/ルジニキスタジアム)/NHK

やはり決勝トーナメントの日程が基本1日ずつ遅くなる1位通過チームがコンディション調整には断然有利。コロンビア代表が優勝を目指すならグループリーグ1位通過がマストといえるでしょう。

まとめ

昔からのサッカーファンだと、今のファルカオの姿を見て、ファルカオとは思わないですよね。トレードマークだった長髪を短くきり、よりワイルドさが増した印象のファルカオ。ゴールハント力も雰囲気と同様、増強されているのでしょうか?見ものです。

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