ドイツVSブラジル(日本時間3/28 3:45)因縁の2国の結果と状況!

      2018/09/21

2018ロシアワールドカップ本戦まであと2ヶ月あまり。日本代表を始め、出場各国は、各地で親善試合を行い最終調整を行っています。この時期の結果がすべてではありませんが、ここでの明暗は本大会の出来を占ううえで大変重要なもの。

この時期の親善試合は、ワールドカップ本大会では(イタリアが予選敗退のため)実現しないイングランド代表vsイタリア代表を始め、面白いカードが満載でしたが、なかでも現状のFIFAランキング1位であるドイツ代表と、同ランキング2位のブラジル代表との一戦は、世界中のサッカーファンが注目する一戦となりました。

2014年、自国開催にもかかわらず、ブラジル代表は準決勝でドイツ代表と対戦、歴史的敗退となる1-7と大敗を喫しており、親善試合とは言え、ブラジル代表にとって、ドイツ代表はもう負けが許されない相手。果たして、どんな結果となったでしょうか?見ていきましょう。

ドイツ代表 スターティングメンバー

引用:https://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20171104/664368.html

基本フォーメーション:4-5-1

GK:トラップ

DF:(左から)キミヒ、リュディガー、Jボアテング、プラッテンハルト

MF:(後ろ)ギュンドアン、クロース

(前)ドラクスラー、ゴレツカ、サネ

FW:ゴメス

攻撃のタクトを振るMFエジルや、得点源であるエース・ミュラーが直前で離脱、また鉄壁を誇るGKノイアーも長期離脱中のため、2014ブラジルワールドカップ時の優勝メンバーとは大きく様変わりをしている印象のあるドイツ代表。上記3名を含め、ワールドカップ本大会までには間に合う公算ですが、その3人を抜きにしても、かつての香川真司の同僚で日本でもお馴染み、現在マンチェスターシティで名将・グアルディオラの寵愛を受けているギュンドアンや、世界屈指のバランサー、レアルマドリードのトニ・クロースなど世界のビックネームが揃っている名だたるメンバーが揃っています。

ブラジル代表 スターティングメンバー

引用:https://news.yahoo.co.jp/polls/sports/11925/result

基本フォーメーション:4-5-1

GK:アリソン

DF:(左から)マルセロ、ミランダ、チアゴ・シルバ、ダニ・アウベス

MF:(後ろ)カゼミーロ

(前)コウチーニョ、フェルナンジーニョ、パウリーニョ、ウィリアン

FW:ガブリエル・ジェブス

2月に足首を負傷したエース・ネイマールがまだ万全ではないため、今回は招集を見送られているものの、それ以外はほぼベストメンバーという若手からベテランまで幅広い構成となっているブラジル代表。南米予選も危なげなく勝ち抜き、FIFAランキング2位は間違いではないと言えるメンバーラインナップ。なかでも、注目したいのは、2018年頭にバルセロナに移籍したばかりの、25歳という旬ともいえるコウチーニョ。得点力もさることながら、アシスト力も高いので、ネイマールの穴をどこまで埋められるか、また本大会でも怪我明けのネイマールを補佐する選手は絶対必要。コウチーニョとしては、しばらく代表から遠ざかっていましたが、ここでアピールして、定着したいところです。

試合の状況

~前半25分

超強豪国同士の対戦とあって、試合開始直後は、お互い探り合いともいえる一進一退の状態が続き、どちらにも決定的チャンスは生まれず。ただ、全体的にドイツ代表がなしからぬミスパスが目立ち、連携不足を感じる一場面も。

~前半終了

試合が動いたのは、前半37分、敵エリアでボールを奪取したウィリアンが、スピードを活かして中央へセンタリング、上手く体を入れて、相手のマークを外したガブリエル・ジェズスがフリーとなり、ヘッドで先制点を奪う。

前半37分 ドイツ代表vsブラジル代表 0-1

~後半30分

1点を先制され、攻勢に転じたいところのドイツ代表ですが、終始ペースはブラジル代表。やはり細かなところながら、パスミスが目立つので攻撃のリズムが刻めていないイメージ。

後半28分には、ブラジル代表の攻撃は続き、ディフェンスラインの裏に抜け出したジェズスが、ウィリアンに高速クロス、ギリギリのところでDFにクリアされるなど決定的チャンスを何度となく迎える。

~試合終了

試合終了直前には、コウチーニョが個人技で一人で向け出しミドルシュートなど、ドイツ代表としてはヒヤリとするシーンが続くも、ギリギリのところでゴールは許さず0-1で試合終了。

試合終了 ドイツ代表vsブラジル代表 0-1

ドイツ代表ワールドカップに向けて

試合の状況でも上述したとおり、2年間負けがなかったドイツ代表とは思えないほど、簡単なミスパスなどが目立ちました。主因の一つに、やはり大黒柱でチームのタクトを刻むエジルの不在や、ギュンドアンなど1年ぶりに代表復帰したメンバーなど入れ替えも多く、チームとしてのまとまりがまだ足りない印象です。

ただ、どのメンバーでも世界の第一線で活躍するスーパースターなだけに、あと2ヶ月あり、連携不足は解消するでしょう。また、ワールドカップ前までに復帰も噂されているGKノイアーが間に合うようであれば、出場可否は別としても、精神的に大きな存在となるのではないでしょうか?

ブラジル代表ワールドカップに向けて

エース・ネイマール不在の中で、今回のブラジル代表は、あのミネイロンの惨劇が脳裏に残っているのでしょう。ドイツ代表より遥かに勝ちたいという気迫みたいなものを感じる試合でした。全体的に順調に調整できているようにも見え、これにネイマールが加わるとなると、無双状態になる可能性も。

ただ、ドイツ代表とはいえ、ミスパスが目立つチーム相手に1点しか取れていないところは、やや不安要素でもあります。状況的に3点くらいは取れてもおかしくなく、やはりネイマールの不在は大きいと感じる試合となりました。復帰が待たれます。

まとめ

ドイツVSブラジル(日本時間3/28 3:45)因縁の2国の結果と状況!をまとめてみました。いかがでしたでしょうか?

ドイツがホームで敗れたのは、2016年5月の親善試合スロバキア戦(1-3)以来。そのことも驚きですが、本番前に、悪いところを出せたのはドイツ代表にとって大きなメリットだったようにも思えます。ゲルマン魂は、このまま負けて終わるわけにはいかないでしょうからね。

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