サッカーワールドカップ(W杯)出場国紹介!【イングランド】
2018/09/21
貴公子ベッカムや、ワンダーボーイ・オーウェンやルーニーが全盛期の頃に比べると、やや話題性も乏しいイングランド代表。しかし、2018ロシアワールドカップにもきちんと本戦出場を果たし、フットボールの母国の意地を見せました。
果たしてイングランド代表は久しぶりにワールドカップで旋風を巻き起こすことはできますのでしょうか?
ここではイングランド代表のサッカーについてまとめてみました。
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イングランドってどんな国?
「イングランドってどんな国」という題名でしたが、ご存知の方が多いと思いますが、正確にはイングランドは一国ではありません。イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4地域を合わせて、イギリス(グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国)を形成しています。
では、イギリス代表ではなくイングランド代表での出場なのでしょうか?これはフットボール(サッカー)の発祥地と言う事で特例で認められているのです。つまりワールドカップ予選にはイングランド代表以外にもそれぞれスコットランド代表、ウェールズ代表、北アイルランド代表がそれぞれ出場しています。
ちなみに自国開催となった2012ロンドンオリンピックでは、イギリス代表として出場しています。男子の場合はオリンピックは-23なので、フル代表としての国際大会出場はなく、後述しますが、ここ近年はワールドカップでもEUROでも成績は思わしくなく、イギリス代表待望論もあります。ただ、スコットランドのイギリス独立問題など民族問題も絡んでくるので、実現はかなり難しそうですね。
サッカーの母国である証拠に、例えばJFA(日本サッカー協会)のように〇FA(football association)となるのに対して、FAだけでイングランドサッカー協会を表していることからも分かりやすいのではないでしょうか?
また、イングランドだけでの面積は、130,395k㎡とだいたい日本の1/3程度。人口は、53,013,000人と日本の半分以下です。それでもイギリス遠方の中では中心地ロンドンがあるのもあり、最大の地域で、仮に独立しても世界的に見て大きな国であることに違いはありません。
イングランドのイメージとしては、プライドが高く食べ物がおいしくないなどネガティブなものもある一方、ビートルズを始めとした音楽の街だったり、サッカー発祥だけあってプレミアリーグが盛んだったり、他にもテニス、ゴルフ、ラグビーなども発祥の地だったりと、文化・スポーツも成熟した大人の街として定着しています。
サッカーとしてのイングランドは、スペイン・リーガエスパニョーラと双璧をなす世界トップリーグとしてイングランドプレミアリーグが君臨しており、マンチェスターユナイテッド、マンチェスターシティ、リバプール、チェルシーなど世界トップクラブは多く存在しています。
また、岡崎慎司選手所属のレスターや、吉田麻也選手所属のサウサンプトンなどもこのイングランドプレミアリーグですね。プレミアリーグでの出場は、自国でのA代表出場時間などのノルマも高く、多くの日本人選手がこの壁に苦しみ、イングランドのチームと契約しても、オランダやスペインなどのチームにレンタル移籍させられている現状があります。
イングランド代表とは?
前述通り、サッカーの母国として名高いイングランド代表ですが、ここ近年は目立った活躍をしているイメージはないのですが、実際どうなっているのでしょうか?
FIFAランキングとしては、現在16位。日本代表の55位などに比べてしまえば、もちろん上位に違いはないのですが、ヨーロッパに所属していて、ワールドカップ予選もEUROなどでの戦いもポイントが高い対戦相手が多いことを考えると、この順位で満足しているイングランドサポーターは皆無ではないでしょうか?
現にワールドカップ本戦での成績は、1994アメリカワールドカップでまさかの予選敗退を喫したのちは、2018ロシアワールドカップまで6大会連続で本戦出場ははたしているものの、1998フランスワールドカップ=ベスト16、2002日韓ワールドカップ=ベスト8、2006ドイツワールドカップ=ベスト8,2010南アフリカワールドカップ=ベスト16、2014ブラジルワールドカップ=グループリーグ敗退とベスト8以上の壁を突破できていません。
印象深いベッカムがPKを外した2002日韓ワールドカップのようなやや運にも見放された感もありますが、実力上でもドイツやポルトガルなどと大きく引き離されてしまっている感があります。
ワールドカップ以上に優勝が難しいと評する者も多いEUROでも、近年はワールドカップ同様ベスト8以上にはいけていない状況。特にワールドカップ前大会、2014ブラジルワールドカップでは屈辱のグループリーグ敗退に屈しており、リベンジに燃えるイングランドサポーターも少なくありません。
ワンダーボーイの登場が必須!?果たして現れるか??
イングランドがワールドカップで優勝したのは、自国開催だった1966イングランぢワールドカップで早くも50年以上の月日が経過しています。
1国1チームの原則を順守していなく例外が認められているのも、実力もあってからこそ。そろそろ結果が欲しいところです。
果たして2018ロシアワールドカップでは熱狂的で知られているイングランドサポーターの歓喜を見ることはできるのでしょうか?
イングランド代表の問題点は、内弁慶のところにあるとも言われています。国内には、多くの世界的トップクラブがあるため、致し方ないところも多いですが、お金で世界のトッププレイヤーを入れているチームばかりで、所属していても出場機会が少なく、試合勘が乏しい代表選手も少なくなくなっています。
母国のプライドを捨て、出場機会を求めて他国リーグに乗り込んでいく選手が多く現れてもそろそろよいのではないでしょうか?
昨年末には、FWタミー・アブラハム(スウォンジー)やMFルベン・ロフタス・チーク(クリスタル・パレス)やDFジョー・ゴメス(リヴァプール)などA代表デビューとなる若手からも選出されました。彼らを始め、若手が台頭して新ワンダーボーイが現れることが、飛躍の最低条件のように思います。
イングランド代表と対戦する国は?試合日は?
昨年行われた2018ロシアワールドカップ抽選時ではギリギリのところで、強豪国が入るポット1ではなく、ポット2に入ってしまったイングランド代表。グループリーグから強豪国であるベルギー代表もいるグループGに属る形となりました。対戦カードは以下の通りです。
6月18日21:00(19日3:00)イングランド代表 vs チュニジア代表(ヴォルゴグラード/ヴォルゴグラードアリーナ)
6月24日15:00(24日21:00)イングランド代表 vs パナマ代表(ニジニ・ノヴゴロド/ニジニ・ノヴゴロドスタジアム)
6月28日20:00(29日3:00)イングランド代表 vs ベルギー代表(カリーニングラード/カリーニングラードスタジアム)
※()は日本時間
注目すべきは初戦のチュニジア戦。初戦が大事というのもありますが、何が起こるか分からないワールドカップとはいえ、格下といえるパナマ代表には勝っておきたいし、ベルギー代表戦前にはあとは1位か2位通過かだけで決勝トーナメント進出は決めてから臨みたいのが理想。
そうなってくると、やはり初戦でイングランド代表がチュニジアに競り勝っても勝ち点3を収めることができればかなり大きなアドバンテージになるでしょう。
イングランド代表、キープレイヤーはこの3人!
前述したとおり、現代のイングランド代表が優勝するにはワンダーボーイの登場が必須。今では世界中で使われているワンダーボーイですが、やはり元祖はイングランドのオーウェンから!
過去の大会を見ても、優勝ないし躍進をしたチームには必ずといってよいほどワンダーボーイと呼ばれるようなスター、キープレイヤーが生まれてきています。イングランド代表が躍進するために必要不可欠なキープレイヤーはいったい誰になるのでしょうか?
①タミー・エイブラハム/スウォンジー
引用:http://news.livedoor.com/article/detail/12147143/
現在はスウォンジーで武者修行中の、将来はチェルシーの攻撃を担うと期待されている若干20歳のフォワードです。ナイジェリア人のルーツがあることからも分かるように、身体能力に優れており、類まれな嗅覚を持ち合わせています。途中出場でワンダーボーイとなれる要素たっぷりです。
➁ジェイミー・バーディ/レスター
引用:http://number.bunshun.jp/articles/-/825700
レスターで岡崎慎司の相棒である点取り屋です。若干調子を落としているものの、レスター優勝時に魅せた驚異的な爆発力を秘めており、ワールドカップでの覚醒が期待されます。
③ハリー・ケイン/トッテナム
引用:https://www.footballchannel.jp/2015/11/16/post120591/
イングランドプレミアリーグの古豪トッテナムで10番を背負うフォワードです。ヘディングが強いだけでなくポストプレーも器用にこなすタイプ。たまに意表をつくミドルシュートも大きな武器です。
まとめ
イングランド代表についてまとめてみました。いかがでしたでしょうか?