サッカーワールドカップ(W杯)出場国紹介!【イラン】

      2018/09/21

4年に1度の祭典であり、世界最大のサッカーフェスティバル、2018サッカーワールドカップが間近に迫ってきました。

今回の開催地はロシア。ロシア(モスクワ)の6月平均気温は16度とサッカーをするには動きやすい適温ではないでしょうか。

それだけに、歴史に残るような好プレイが期待できます。

出場国のなかで、今回紹介するのはイラン代表。2014ブラジルワールドカップについで、2大会4回目の本戦出場となります。
近年は、レベルが上がってきたと言われているアジア予選でも安定的な強さを見せるイラン代表、果たしてどんなチームなのでしょうか?

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3

イラン代表とは?

まず、イラン代表の実力はどれほどなのでしょうか?

まず、FIFAランキングでは、現在34位と決して高くはありません。

ただ、ワールドカップ予選やアジアカップなど試合の対戦国がランキング下位のチームが多いアジア圏のためで、どうしてもヨーロッパ圏や南米圏より低くなる傾向があります。

そのため、決して世界で34番目の強さではない事は多くのサッカーファンが知っているところではないでしょうか?

現に、2018ロシアワールドカップのアジア予選でも、2次予選だけでなく、韓国、シリア、ウズベキスタンなど強豪国が揃う3次予選でも無敗。

無双の強さを見せつけ、堂々の1位通過となりました。

FIFAランキング同様、実力的にもアジアNo,1と言ってよいでしょう。

過去のワールドカップでの成績は、前述通り過去4大会、本戦への出場を果たしていますが、1978年に初めて進出したアルゼンチン大会から全て予選敗退。

今大会こそは予選突破を悲願としている国民も多く、期待が集まっています。

アジアでは敵なし!?イラン代表の強さは?

前述どおり、ワールドカップ予選では無敗通過と強さを見せつけたイラン代表。ストロングポイントはどこにあるのでしょうか?

まず、挙げられる強みは、「堅固な守備」です。

ワールドカップ予選でも、ワールドカップ予選新記録となる1121分もの間、無失点を続けるというとんでもない記録を樹立しました。

もちろん上記で挙げたような世界でも戦っているアジアの強豪国相手もいるなかです。

従来のアジア国のイメージでは、どうしてもフィジカルの弱さがウィークポイントとなっており、どうしても民族の骨格的にヨーロッパや南米、アフリカのようなフィジカルは不可能と言われてきました。

しかし、今回のイラン代表は、いままでのアジアの常識を覆すような当たり負けのしない強じんな肉体を持ち合わしている選手が多く、世界の猛者たちにどこまで通用するか楽しみであり、キーポイントとなる部分でもあります。

グループリーグは死の組?イラン代表と対戦する国は?試合日は?

先日、グループリーグの組み合わせ抽選会が行われ、イラン代表はグループB。同組にポルトガル、スペイン、モロッコと強豪国ばかり、まさに死の組に属してしまったと言えます。

スーパースター、Cロナウドが率い、爆発力があるので、ワールドカップのような短期決戦では無類の強さを見せそうなポルトガル代表。

かつての勢いはないも無敵艦隊として着実に若手が成長しており、ピケ、セルヒオ・ラモス、イニエスタなどのベテラン勢も健在。

自国であるレアルマドリードやバルセロナだけでなく、マンチェスターユナイテッド、チェルシー、パリサンジェルマン、バイエルンミュンヘンなど世界のビッククラブに名を連ねているメンバーがズラリ、無敵艦隊の復活も近いとされているスペイン代表。

世界的知名度はないものの、フランス人監督のルナール氏が就任以来、本来の身体能力の高さに加えて、チーム力も増し、大穴になる存在感たっぷりのモロッコ代表。

この4チームの中で、2位までに入るのは、かなり至難の業となるでしょう。

対戦日程は、6月15日18:00(vsモロッコ代表)、6月20日21:00(vsスペイン代表)、6月25日21:00(vsポルトガル代表)となっています。(※時間はロシア時間。日本との時差は+6時間)

ポイントとなるのは、やはり初戦のモロッコ代表でしょう。ちなみにモロッコ代表のFIFAランキングは39位。

イラン代表の34位と大差はなく、実力的にもほぼ互角と言ったところでしょう。

ワールドカップのような短期決戦では、2014ブラジルワールドカップ時のブラジル代表が分かりやすいですが、ちょっとした崩れがあると一気にがた崩れしてしまうことは稀ではありません。

そのため、スペイン代表とポルトガル代表が直接対決をする6月15日の初戦の結果次第では、どちらのチームが、そのまま大崩れする可能性があるのです。

そのため、やはり初戦のモロッコ代表では、内容云々より結果にこだわり、まずはきちんと勝利を収めることが大事でしょう。

最大のキーマンは監督?名将カルロス・ケイロス氏

注目するプレイヤーに関しては、後述しますが、最大のキーマンとなるのは、名将と名高いカルロス・ケイロス氏ではないでしょうか。

フィーゴやルイコスタを始めとしたポルトガル黄金世代を見出したポルトガルU-21代表監督として名が知れ渡ったカルロス・ケイロス氏。

日本ではわずか1年ながら名古屋グランパスの監督を務めたことでもお馴染みです。

自国であるポルトガル代表監督だけでなく、南アフリカ代表監督、レアルマドリード監督など世界中での監督を歴任。

2014ブラジルワールドカップでは、あの経験豊富な日本代表監督、ザッケローニ氏もワールドカップ本番の重圧に押され気味だったと言われているほど、やはりワールドカップ本戦には魔物が棲んでいると言われています。

しかし、カルロス・ケイロス氏の実績、経験があれば本来の力を発揮できることでしょう。

イラン代表、キープレイヤーはこの3人!

では、この選手を覚えておけば、ワールドカップイラン代表戦がなお一層楽しく観戦ができるキープレイヤーを紹介したいと思います。

① アシュカン・デジャガ(アル・アラビ・ドーハ)

イラン生まれですが、ドイツで育った左サイドアタッカーです。

U-21代表まで各世代のドイツ代表として名を連ねており、そのままドイツ国籍を取得すれば、ドイツ代表も夢ではなかったと言われている選手です。

かつてヴォルフスブルクに5シーズン在籍しており、そのときは日本代表、長谷部誠とも同僚でした。

正確無比な高速クロスが武器で、得点能力も高いです。

② サマン・ゴドース(エステルスンド)

ヨーロッパの強豪国であるスウェーデン代表に名を連ね、親善試合ながらゴールも決めた期待のフォワードでしたが、突然スウェーデン代表に参加しないことが発表されました。

実は、サマン・ゴドースは育ちはスウェーデンながら、生まれはイラン。

イラン国籍も有しており、まだ正式発表はないものの、イラン代表に鞍替えをする可能性が高いとされています。

FIFAの規定によると、公式戦での出場がなく、諸条件(国籍や滞在期間など)を満たした選手は1回限りで代表チームを変えることをリクエストできるとされており、サマン・ゴドースがイラン代表になるのには問題がありません。

決定力の高いフォワードなだけに、イラン代表に名を連ねることになれば、ジョーカーとして相手チームには未知数の脅威となることでしょう。

③ アリレザ・ハギギ(CSマリティモ)

前述通り、イラン代表のストラングポイントである強固な守備の中心人物である名GKです。

グループリーグ突破は叶わなかったものの、2014ブラジルワールドカップにも出場し、驚異的なスーパーセーブは記憶に新しい人も多いのではないでしょうか。

まるで4つの手があるように自由自在に伸びる足技の凄さは圧巻と言えます。

イラン代表 まとめ

下馬評では、死の組に入ってしまったことで、グループリーグ突破は厳しいとの声も多いイラン代表。

しかし、ワールドカップの歴史が、下馬評通りには行かないことを証明してくれています。

スペイン、ポルトガルと強豪国に勝ち抜き、決勝トーナメントに進むことがあれば、アジア勢として最高の成績を収めるポテンシャルは十分にあると言えるでしょう。

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