サッカーワールドカップ(W杯)出場国紹介!【フランス】

      2018/09/21

かつては将軍プラティニや、皇帝ジダンを擁して、サッカー強豪国のイメージも強いフランス代表

しかし、ワールドカップだと不思議なジンクスがあります。

自国開催となった1998フランスワールドカップ優勝、2006ドイツワールドカップ準優勝と輝かしい成績を収めているものの、2002日韓ワールドカップグループリーグ敗退、2010南アフリカワールドカップグループリーグ敗退、2014ブラジルワールドカップベスト8止まりと、ヨーロッパ以外ではあまり好成績とは言えないのです。まさに内弁慶状態となっているのです。

そして2018年のワールドカップはロシア。サッカー上での区分けでは、ロシアはヨーロッパなので、今大会ではフランスの躍動を予想する人も。

果たして、時には内紛を起こして敗退した大会もあったり、頭突きで退場になったりなど、話題に事欠かないフランス代表、今大会ではどんな風を吹かせてくれるのでしょうか?

フランスってどんな国?

クロワッサンに、マドレーヌ、マヨネーズ、カフェオレなど日本語として使われている言葉も多く、日本でも大きな影響力があるフランス。世界一の観光地でエッフェル塔があるパリを擁しており、日本でもお馴染みの国ではないでしょうか?

では、このフランス一体どんな国なのでしょうか?

ヨーロッパ大陸の南西に位置するフランスは、スペイン、スイス、イタリア、ドイツなど様々な国と接しているドイツと並び、EUの中心国となっています。歴史の長いヨーロッパの中でも極めて、長い歴史を持ち、約20000年前から文明を有していたと言われています。

そのため、文化成熟度は世界一という声も高く、今でもルーブル美術館など多くの美術館、博物館が観光名所になっています。逆に、最近は日本からのアニメやポップカルチャー文化なども人気となっていて、クールジャパンの先駆国としても有名です。ビートたけし(北野武)氏がフランスで3度も勲章を受けていることでもお馴染みですね。

面積は、551,500km2あり、日本の総面積より二回りほど大きいイメージでしょうか?島国で対面積は大きい日本だけに、ここまでフランスが大きいと意外に感じるかもしれませんね。

人口は、62,814,233人で日本の約半分ほど。パリのような大都市もあれば、ミネラルウォーターで有名なエビアンのような自然豊かなのどかなところも多く残している自然にも恵まれている国です。

自国のサッカーリーグは、リーグアン。世界4大リーグと言われているイングランド・プレミアリーグ、スペイン・リーガエスパニョーラ、ドイツ・ブンデスリーガ、イタリア・セリエAに次ぐ、強豪リーグとして知られています。しかし、近年は、ブラジル代表ネイマールを獲得して話題のパリサンジェルマンなど勢いがあり、セリエAを抜くほどの実力だという人とも多いです。

フランス代表とは?

冒頭でも述べたようにプラティニ、ジダンそしてアンリなどコンスタントに世界トッププレイヤーを生み出しているフランス代表。現在のフランス代表の強さはどうなっているのでしょうか?

現在のフランス代表のFIFAランキングは、9位。ワールドカップ抽選時、現在の順位ではポット1には入れず、グループリーグからドイツやブラジルなど優勝候補国と当たる可能性がありましたが、なんとかポット1を死守した形です。

しかし、現状のランキングが物語るように、1998年自国開催で優勝候補筆頭だった時のような勢いは感じられなく、優勝候補と挙げる専門家も少ないです。しかし、2016欧州選手権では、優勝候補筆頭のドイツを破るなど、ここぞと言う時の勝負強さは健在で、決勝と―ラメントに進出すれば、そのまま勢いに乗る可能性は十分にあります。

フランス代表のサッカーをシャンパンサッカーなんて言う人もいるほど、伝統的に観客に魅せるサッカーを信条としていて、華麗なパスや戦術的な守備で魅了してくれる楽しいサッカーをしてくれます。

抽選に恵まれた?フランス代表、最大の敵は油断?

ワールドカップのような短期決戦では、実力以上に運も必要と言われています。グループリーグの対戦国はもちろん、抽選次第ではFIFAランキング最上位国と決勝まで当たらない可能性もあり、運命を大きく左右するからです。

詳しくは後述しますが、フランス代表が入ったグループはグループC。スペイン代表、ポルトガル代表が入っているグループB、ドイツ、メキシコ、スウェーデンなどがいるグループFなどに比べると、グループCは、フランス代表以外に、デンマーク(FIFAランキング12位)、ペルー(同11位)、オーストラリア(同36位)と格下チームが多く、ランキング以上に下馬評を考慮すると、フランス代表は恵まれたと言えます。

しかも、決勝トーナメント1回戦で当たるグループDには、アルゼンチン、アイスランド、クロアチア、ナイジェリアとなっており、あくまでも予想ですが、2位通過になり、1位で追加してきたアルゼンチンと当たらないようになれば、比較的勢いに乗れる要素が多分にあると言えます。

何度も言うようですが、運も実力のうち、運に恵まれたフランス代表、勝利の女神に微笑まれているのでしょうか?あとは、己自身、油断と言うのが最大の敵になるかもしれません。

フランス代表と対戦する国は?試合日は?

前述通り、抽選には恵まれた印象のあるフランス代表。しかし、こんな時に限って過去にも驚くほど大敗して敗れ去ったことも多いだけに、初戦から見逃せないのは事実。

フランス代表が対戦する国と日程はどうなっているのでしょうか?

6月16日13:00(16日19:00) フランス代表 vs オーストラリア代表(カザン/カザンアリーナ)

6月21日20:00(22日0:00)フランス代表 vs ペルー代表(エカテリンブルク/エカテリンブルクアリーナ

6月26日17:00(26日23:00)フランス代表 vs デンマーク代表(モスクワ/ルジニキスタジアム)

※()は日本時間

やはり注目すべきは初戦オーストラリア代表戦でしょう。実力上でも、ランキング的にも勝利しないといけないくらいの差がありますが、2002年日韓ワールドカップでもフランス代表は、初戦で伏兵セネガル代表に0-1で敗れ、最後まで調子が上がらず、3戦2敗1分けと1勝もできずにグループリーグを敗退しました。

繊細な国民性もあり、一度ペースが崩れてしまうとなかなか取り戻せないので、万一初戦でオーストラリアに敗れるようなことがあると2002年の二の舞も十分に考えられます。

フランス代表、キープレイヤーはこの3人!

過去の大会を見ても、優勝ないし躍進をしたチームには必ずといってよいほどワンダーボーイと呼ばれるようなスター、キープレイヤーが生まれてきています。フランス代表が躍進するために必要不可欠なキープレイヤーはいったい誰になるのでしょうか?

①アントワーヌ・グリーズマン/Aマドリード

2017年にはフランス代表として9試合で5ゴールを挙げているゴールハンターです。所属するAマドリードではチャンピオンズリーグにて、バルセロナやバイエルン・ミュンヘンといった世界トップクラブから得点を挙げており、ここぞと言う時の勝負強さがある根っからの点取り屋だけに、ワールドカップの大舞台こそ実力を発揮してくれることでしょう。

➁ラファエル・ヴァラン/Rマドリード

各世代のフランス代表を担ってきた若手時代から期待されているディフェンダーです。怪我が多い点が玉に瑕ですが、戦術理解度が高く、的確なポジショニング、周囲との連携で、確実に相手の攻撃の芽を摘んでいきます。24歳という若さながら、既に前大会(2014ブラジルワールドカップ)も経験しており、この経験がものを言う時が必ず来ることでしょう。

③ディディエ・デシャン/監督

90年代のサッカーファンならお馴染みの名ボランチだった魂のサッカープレイヤー。既にフランス代表となり6年目、2回目のワールドカップ本戦となります。名ボランチだったらしく視野の広い戦術に定評があり、前大会のベスト8を超える成績を目指します。フランスの国民性とも言える繊細ながら自由な個性派集団を束ねていくのは、監督のカリスマ性は必要不可欠です。

まとめ

フランス代表についてまとめてみました。いかがでしたでしょうか?

モスクワの場合、日本と6時間の時差があり、日本時間では深夜の試合も多い今回のワールドカップ。フランス代表の場合、特に番狂わせの常習ですから、見ておけばよかったとならないよう気合を入れてワールドカップ観戦を楽しみましょう。

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