サッカーワールドカップ(W杯)出場国紹介!【ポルトガル】

      2018/09/21

4年に1度の祭典であり、世界最大のサッカーフェスティバル、2018サッカーワールドカップが間近に迫ってきました。

今回の開催地はロシア。ロシア(モスクワ)の6月平均気温は16度とサッカーをするには動きやすい適温ではないでしょうか。

今回は前回のブラジル大会と異なり、開催地はロシアということで、比較的近いヨーロッパ勢が優勢なんと声もあります。

そんなヨーロッパ代表の一つで、現在、最も旬な男がいるポルトガル代表について分かりやすく解説していきます。

果たしてポルトガル代表の優勝のロシアワールドカップ可能性はあるのでしょうか?

ポルトガルってどんな国?

サッカー好きには強豪国ということで、お馴染みなポルトガルですが、どんな国なのでしょうか?

ユーラシア大陸の最西端に位置していて、スペインの横というイメージが強いですよね。北東はスペインに国境を接し、南西は大西洋に面しており、日本のように地域によって風土が豊かな国として知られています。

人口は約10,640,000人と、ほぼ東京都と同じくらいの人口しかいません。面積は91,985k㎡で、北海道の面積の一回り大きいくらいとなります。

主都はリスボンで、サッカー的には第2の都市であるポルトも有名ですね。

日本とのつながりは深く、日本で言う江戸時代頃には世界最先端の文明を持ち合わせていた国で、1543年、ポルトガル人が種子島に漂着し鉄砲を伝来されたことで教科書にも出るほどみんな知っていますよね。

ポルトガルのサッカーリーグであるプリメイラ・リーガは、近年は比較的低迷しており、有力選手は、隣国であるスペインリーガエスパニョーラなどに流出していますが、SLベンフィカ、FCポルト、スポルティングCPの3大クラブは、チャンピオンズリーグでの常連の強豪チームです。

また、元FC東京で、リオオリンピック代表だった中島翔哉が、現在、プリメイラ・リーガのポルティモネンセSCに所属しています。

ポルトガル代表とは?

現在のポルトガル代表のFIFAランキングは3位。ここしばらく、1位ドイツ、2位ブラジルは不動の順位になっているので、2017年8月の段階では5位だったポルトガル代表、まさに勢い的には旬と言えるチームでしょう。

FIFAランキングもそうですが、ワールドカップ以上に強豪国ばかりで熾烈な戦いが繰り広げられるとされている前回の欧州選手権で優勝を飾っており、2018ロシアワールドカップ優勝候補筆頭と言っても良いのではないでしょうか?

ちなみにMFフィーゴが中心人物で、若き日のCロナウドもいた2004欧州選手権では準優勝を飾った時に、2年後の2006ドイツワールドカップでは4位という好成績を収めているのです。

あれから12年後の今、欧州選手権=優勝なので、ワールドカップも好成績と単純に結びつかないかもしれませんが、2006はドイツで、2018はロシアとともにヨーロッパ(※FIFAの地区分けによる)での開催という共通点もあるので、面白い存在になることは間違いないでしょう。

現在、ヨーロッパ最強?ポルトガル代表の強さは?

前述したように、2016欧州選手権でも優勝。世代交代が進む前回ワールドカップ優勝国ドイツ代表より旬と言われ、ヨーロッパ最強とも言えます。

一体、ポルトガル代表の強さはどのあたりにあるのでしょうか?

ポルトガル代表の象徴であるCロナウドをどうしても想像してしまうと、ワクワクするような夢のあるテクニックで魅了させるサッカーをイメージしますが、ポルトガル代表としては、魅了させるというよりは耐えて耐えて勝ち抜くようなタフなサッカーを信条としています。

優勝した2016欧州選手権では、グループリーグでは、vsアイスランド(1-1)、vsオーストリア(0-0)、vsハンガリー(3-3)と3戦全てドローと大苦戦、3位通過で薄氷を踏む思い決勝トーナメントに進出しました。

決勝トーナメント後も決して楽な試合だったということはなく、vsクロアチア(0-0、延長1-0)、vsポーランド(0-0、PK勝利)、vsウェールズ(2-0)、そして決勝はvsフランス(0-0、延長1-0)と下馬評では決してそこまで高くはなかったのですが、あれよあれよという感じで勝ち進んだ感じです。

FIFAランキング上位のドイツやブラジルや、隣国で長年のライバル無敵艦隊のスペイン代表のような時には大量得点を得るような魅せるサッカーからは程遠く、堅い守備でなんとか0に抑えつつ、少ないワンチャンスをCロナウドらの攻撃陣がしっかり決めるサッカー。正直、面白いかと言われると難しいところですが、勝ちにこだわっているサッカーと言えると思います。

短期決戦である欧州選手権で、数回の延長、PKまで持ち込んだ接戦を繰り広げたポルトガル代表。そのタフさは、同じ短期決戦であるワールドカップでも必ず活きてくることでしょう。

ポルトガル代表と対戦する国は?試合日は?

ポルトガル代表が入ったグループは、グループB。

グループBには、スペイン、モロッコ、イランの4チームとなっています。

隣国であり長年のライバルで勝手知っているスペインと同組なのは皮肉な話ですが、モロッコも海を挟んで隣国、イランも決して遠くはない国で、ロシアという異国で隣国同士の負けられない戦いになるのではないでしょうか?日程は以下の通りです。

6月15日21:00(16日3:00) ポルトガル代表 vs スペイン代表(ソチ/フィシュトスタジアム)

6月20日15:00(20日21:00)ポルトガル代表 vs モロッコ代表(モスクワ/ルジニキスタジアム)

6月25日21:00(26日3:00) ポルトガル代表 vs イラン代表(サランスク/モルドヴィアアリーナ)

※()は日本時間

となっています。やはりカギとなるのは初戦であるスペイン代表戦でしょう。無敵艦隊と言われたころの無双の強さが戻りつつあると言われているスペイン代表、まだまだ若手が多いチームなだけに、初戦で勢いに乗ってしまうと一気に勝ち進む可能性があります。百戦錬磨でタフなサッカーを信条とするポルトガル代表だけに、少なくともドローで勝ち点は取っておきたい試合となるでしょう。

気になるのはロシアの移動距離の長さ。例えば初戦のソチから2戦目のモスクワまでは、距離にして1,361kmもあり、北海道→東京からの距離以上(1,267.8 km)あるのです。スポーツは異なれど、野球のメジャーではアメリカ西海岸から東海岸までなど移動距離が長く、日本の選手はまずそこで上手く調整ができなくなると言われていますが、短期決戦で毎日のように移動を余儀なくされるのは、かなりのタフさが要求させるでしょう。その意味では、海外リーグ所属選手が多く、移動には慣れているポルトガル代表は有利とも言えるでしょう。

ポルトガル代表、キープレイヤーはこの3人!

優勝候補とも言えるポルトガル代表。悲願であるワールドカップ優勝を飾るためには、キープレイヤーの活躍は必要不可欠です。ポルトガル代表のキープレイヤーは誰になるでしょうか?

①クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード/スペイン)

世界最優秀選手に贈られるバロンドールを2年連続で獲得している、名実ともに現在世界最高のプレイヤーの1人であることは間違いないCロナウド。あまりのイケメンゆえに、僻みもありネガティブなことを言う人も少なくないですが、やはり中心選手に違いはなく、彼の出来次第でグループリーグ敗退も優勝もあり得るほど影響力がある選手です。

フリーキックからシュート、パスまでどれを取っても超一流。とにかく早いのです。また、ここぞという時に欧州選手権やワールドカップ予選でも得点を決めるという勝負強さもスタープレイヤーとなる所以でしょう。

➁ペペ(ベジクタシュ/トルコ)

ポルトガル代表のストロングポイントである強固な守備の中心選手となる屈強なディフェンダーです。34歳というベテラン選手で、長きにわたり超ビッククラブであるレアルマドリードの壁となっていた実績があり、ワールドカップ2度出場をはじめ、クラブワールドカップ、チャンピオンズリーグなど大舞台を数多く踏んでいる経験は、必ずワールドカップのようなプレッシャーがかかる舞台では発揮することでしょう。

ブラジル出身らしい、サッカーセンス抜群のポジショニングと、決して当たり負けしない強じんなフィジカルが武器となります。

③アンドレ・ゴメス(バルセロナ/スペイン)

まだ24歳のポルトガル代表若手のホープです。卓越したパスセンスを持ち合わせており、決定力抜群のCロナウドらの攻撃陣に決め手となるようなキラーパスを供給し続けてくれることでしょう。まだそのポテンシャルは発揮しきれていないと言われていて、所属するバルセロナでもそこまで結果を残せず、流出候補となっている今、ワールドカップで活躍し、世界的プレイヤーへの仲間入りを果たしたいところでモチベーションは高いはずです。

まとめ

やはり短期決戦であるワールドカップは、勢いと守備が強固なチームが得てして強いとされています。

タフさと、強力守備陣がいるポルトガル代表は、まさに短期決戦向き、ワールドカップ向きといえます。

ワールドカップ3位となった1966イングランド大会から50年以上の月日が経ちました。今大会こそポルトガル国民悲願と言えるワールドカップ制覇が近づいているのかもしれません。

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