マヌエル・ノイアー【サッカーW杯2018 ドイツ代表の注目選手】

      2018/09/21

間もなく始まるサッカー最大の祭典「FIFAワールドカップロシア」。世界中の猛者たちが4年に1度のこの時に合わせてコンディションを調整していくなか、今も圧倒的優勝候補となっているのが、ディフェンディングチャンピオンである王者ドイツ代表。

前大会優勝メンバーに加え、若手の台頭も順調で、隙がないようにも思えます。唯一と言ってよいほどの心配な点は、前大会のキャプテンでもあり、存在感抜群のゴールキーパー、マヌエル・ノイアーが出場できるかどうか。

ノイアーが出れば12人の選手で戦えるとまで言われています。果たして、ノイアーのプレースタイルはどのようなものなのでしょうか?2018ロシアワールドカップに出場できる可能性は?

ここでは、ドイツの絶対的守護神、マヌエル・ノイアーについてまとめてみました。

引用:https://web.gekisaka.jp/news/detail/?202928-202928-fl

マヌエル・ノイアー プロフィール

 

引用:https://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20170919/644841.html

氏名:マヌエル・ペーター・ノイアー(Manuel Peter Neuer)

年齢:1986年3月27日(32歳)

所属チーム遍歴:シャルケ04(ドイツ)-バイエルンミュンヘン(ドイツ)※現在

身長・体重:193cm・94kg

出身地:ドイツ・ゲルゼンキルヒェン

現年俸:約16億9000万円

幼少期から育成システムも確立しており、どんな小さな町にもクラブチームがあるほど、生活にサッカーが根付いているドイツらしく、ノイアーも幼少期からサッカーを始め、ゴールキーパーを担当しています。ただ、今の193cmある高身長になるとは考えられないほど背もあまり高くはなく、いつも横には地元のクラブチームであるシャルケ04の公式マスコット「シャルケ・テディ」を片時も離さず持っているような可愛らしい少年でした。

成長期とともに背も伸び始め、地元シャルケ04のユースに入団。その後2006年には、トップチームに昇格し、2007-08シーズンのUEFAチャンピオンズリーグでの活躍などで一気にシャルケサポーターの心を掴み、シャルケ04の正GKになるようになるとともに、ドイツ代表に招集されるまでもそこまで時間はかかりませんでした。

また、2010年から2年間、元日本代表で現鹿島アントラーズの内田篤人と同僚に、2011年3月の東日本大震災直後、試合終了後に内田が日本に向けたメッセージを掲げようか悩んでいるところを見たノイアーがすかさず内田の背中を押すなど、頼もしく心強い優しき男であることが分かる一場面がありました。

ここまで5年間にわたり、地元のクラブ、シャルケ04で順調に成長、チャンピオズリーグも常連になるほど強豪チームをキープし続けていましたが、転機となったのは2011年のシーズンオフ。移籍金1800万ユーロと出来高700万ユーロという超高額待遇にて、世界屈指のビッククラブであるバイエルン・ミュンヘンへの移籍。選手層の厚いバイエルンミュンヘンにもかかわらず、入団後すぐ背番号1を譲り受け、正GKとして君臨しています。

ドイツ代表としては、2009年にフル代表デビュー。翌年の2010南アフリカワールドカップでは既に正GKとして出場、3位を果たしています。更にはキャプテンとして臨んだ2014ブラジルワールドカップではブラジル代表に大勝など歴史的な強さで優勝を果たし、名実ともに世界No,1ゴールキーパーと座を得たと言ってよいでしょう。

しかし、選手寿命が長いゴールキーパーだけに、まだ32歳と老け込む年齢ではないものの、2014ブラジルワールドカップ終了後は、感染症になり代表を離脱するなどコンディション不良が続き、2017年9月には、トレーニング中に左足の中足骨を骨折、ワールドカップまでには間に合うとされていましたが、影響がまだ多様にあると言われており、出場かどうか微妙な状況になっています。

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マヌエル・ノイアーのポイント①:11人目のフィールドプレイヤー

ゴールキーパーは自軍のペナルティエリア内で動くものだと言う概念を完全に覆す、時にはリスクを冒してでもペナルティエリア外に飛び出す、ダイレクトな縦パスでゴールへのラストパスとなるようなアシスト!何度も決定機となるようなラストパスを供給し続けているのです。

その守備範囲の広さは、まるでディフェンダーがもう一人増えたようなもので、ノイアーが出場することでドイツ代表はフィールドプレイヤー11名、つまり12名で戦うことができるくらいのアドバンテージを得ることができるのです。この動きは、瞬時の判断能力に長けているだけでなく、驚異的なキック力そしてなにより勇気がないとできないことです。

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マヌエル・ノイアーのポイント➁:ゴールマウスを多いほどの守備範囲の広さ

守備範囲の広さはフィールドだけでなく、ゴールマウス内でも同様。193cmで長い手足という肉敵的有利もありますが、類まれな反射神経とサッカーセンスで、広いゴールマウスが小さく見えるほどです。

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マヌエル・ノイアーのポイント③:キャプテンシー

上記の内田篤人に対する思いやり一つを見ても分かるように、ノイアーのキャプテンシーで個性派軍団であるドイツ代表を一つにまとめることができます。現在、日本代表は前監督とのコミュニケーション不足とやらで窮地に陥っていますが、やはりチームメイト同士の結束は勝利を掴むうえで必要不可欠。ノイアーの周囲に気遣いができるキャプテンシーは大きく影響するでしょう。

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マヌエル・ノイアーがワールドカップに出場する確率は?

引用:http://www.golaco.club/articles/3196

足首の状態が万全ではなく、2018ワールドカップ出場に黄色信号が灯っているノイアー。果たして、ロシアの地でノイアーを見ることはできるのでしょうか?

怪我から今冬には復帰して、春には万全な状態に戻り、ワールドカップには問題ないというのが大方の見解でしたが、復帰が伸びに伸び、とうとう今シーズンのブンデスリーガは出場できぬまま終わってしまいました。

試合勘のない状態で選出されるのは考えづらく、あとは何試合かあるドイツ代表でのテストマッチで試合勘を戻すしかありませんが、他の国ならともかく選手層も厚いドイツ代表だけに、ピッチに立つ可能性は10%程度かもしれません。

しかし、彼のキャプテンシー、相手への脅威を考えると、サブGKでも構わないので代表メンバーには入れて欲しいです。

ドイツ代表の日程

グループFに入ったドイツ代表。グループリーグの日程は以下の通りです。過去のワールドカップでも優勝候補にされていた有力チームが初戦でつまずき、そのまま勢いに乗れず敗退なんて事はよくある話。何があるか分からないのがワールドカップ、ドイツ代表戦も初戦から見逃せません。

()は日本時間、/はテレビ中継予定

6月17日18:00(18日0:00)ドイツ代表vsメキシコ代表(モスクワ/ルジニキスタジアム)/NHK

6月23日21:00(24日3:00)ドイツ代表vsスウェーデン代表(ソチ/フィシュトスタジアム)/TBS、NHKBS

6月27日17:00(27日23:00)ドイツ代表vs韓国代表(カザン/カザンアリーナ〉/NHK

実力だけをみれば、メキシコ代表、スウェーデン代表、韓国代表ともに格下と言える相手。勢いにのって1位通過を果たすためにもですが、攻撃力が高く、万が一の隙をつかれるのが怖い初戦のメキシコ代表戦が再注目ポイント!もうドイツ代表を率いて、12年と選手を知り尽くしているレーブ監督の選手交代などでいかに決勝トーナメントに余力を残せる采配ができるかも楽しみなところです。

ドイツ代表優勝まで道のり

2018ロシアワールドカップを最後に勇退が噂されているドイツ代表監督レーヴ氏のためにも、やはり優勝で有終の美を飾りたいドイツ代表。2大会連続優勝の偉業を成し遂げることができるのでしょうか?優勝までの道のりをみてみましょう。

※グループF1位通過の場合

7月3日17:00(3日23:00)グループF1位vsグループE2位(サンクト・ペテルスブルク/サンクトペテルブルクスタジアム)/テレビ朝日、NHKBS

※グループF2位通過の場合

7月2日18:00(2日23:00)グループF2位vsグループE1位(サマーラ/サマーラアリーナ)/NHK

グループF1位通過の場合

準々決勝(予定)7月7日18:00(7日23:00)(サマーラ/サマーラアリーナ)/NHK

準決勝(予定)7月11日21:00(12日3:00)(モスクワ/ルジニキスタジアム)/NHK

決勝7月15日18:00(16日0:00)(モスクワ/ルジニキスタジアム)/NHK

まとめ

世界No,1ゴールキーパーとの呼び声も高いマヌエル・ノイアーについて掘り下げてみました。いかがでしたでしょうか?彼の守備範囲の広さは唯一無二のもの。是非とも世界最高峰であるワールドカップでその雄姿をこの目にしたいです。

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